一年で最も痩せにくい季節は夏?管理栄養士が解説

一年で最も痩せにくい季節は夏?管理栄養士が解説

「夏」が痩せにくい理由とは?3つの理由を解説

1. 痩せるために大切な“基礎代謝量”がダウン

基礎代謝量が落ちるということは、無意識に消費されるエネルギーも減るということです。この基礎代謝量とは、呼吸や体温調節などで、意識せずとも消費されるエネルギーのこと。つまり、気温の変化に適応しようとする体内の活動で基礎代謝量も増えるのです。

四季別に見ると、冬は1日を通して、春・秋も朝晩は気温が低いため、エネルギー消費によって体温を上げる必要がありますが、夏は1日を通して気温が高いため、体温を自ら上げる必要がなく基礎代謝が下がりやすい季節です。

夏はたくさん汗をかくのでなんとなくエネルギーを消費しているように感じますが、体温を下げるための発汗なので残念ながらエネルギー消費はあまり期待できません。

つまり、夏は一年を通して最も痩せにくい季節なのです。

 

2. 汗によって代謝に関わる栄養素が失われがちに

「夏」が痩せにくい原因には、ビタミン・ミネラルが失われやすいことも挙げられます。なかでも、糖質・脂質・タンパク質の代謝に欠かせないビタミンB群などの水溶性ビタミンは、水分と一緒に汗として流れやすい性質を持っています。また、ミネラルの1つであるマグネシウムはビタミンB群の働きを助ける栄養素ですが、このマグネシウムも汗によって失われやすい栄養素です。

代謝に必要な栄養素が流れ出てしまうと、エネルギーはうまく代謝できず、「いつか使えるエネルギー」として脂肪として蓄えてしまうことに……。基礎代謝量が落ちるだけでなく、汗によって代謝に関わる栄養素が失われることで、より痩せにくいカラダとなるのです。

 

3. 食事量の減少で太りやすい体質に

夏場は暑さにより食欲が低下しがちです。しかし、食事量が減少するとカラダは“飢餓状態”だと認識し、少ない食事量でも吸収できるエネルギー量を増やそうと働きます。加えて、消費するはずだったエネルギーを脂肪として溜め込もうと働くため、痩せにくいカラダになるのです。

さらに、食事量の低下によって足りなくなったエネルギーは、筋肉などから分解して使用されます。筋肉量は基礎代謝量と比例するため、筋肉量が減ると代謝量も必然的に落ち、将来的に太りやすい体質になってしまいます。

 

痩せにくい夏に代謝アップをかなえるには?

|基礎代謝量アップ:運動・ストレッチ・入浴・水分摂取など

基礎代謝量をアップさせるには、呼吸数や体温調整の機会を増やすことと、筋肉量のアップが大切です。これらをかなえるのが運動やストレッチ、入浴など。体温は1℃上昇すると、基礎代謝量が約13%アップすると言われています。そのため、運動・ストレッチ・入浴などの適度な運動や体温アップによって基礎代謝量のアップにつながります。

また、筋肉の動きをスムーズにするには水分も必要不可欠。水分が不足すると筋肉のパフォーマンスが落ちるだけでなく、体温も上がりにくくなるため、1日に体重1kgあたり30〜40mlの水分を摂るように心がけましょう。

 

|ビタミンB群・ミネラル摂取:おすすめの食材&食べ方は?

代謝アップをかなえるビタミンB群のなかでも、特に代謝に関わるのがビタミンB1・B2・B6です。これらは肉や魚、豆、きのこ類に多く含まれるため、普段の食事で意識して摂ると良いでしょう。また、血流が良くなることは代謝アップにも繋がるため、血流を良くするような玉ねぎや納豆、梅干しなどを意識して摂るのもおすすめです。

加えて、基礎代謝量アップには体温の上昇も有効です。体温は寝ている時に下がりますが、食事を摂ると上がるため、朝食も意識して摂るようにしましょう!毎食事に温かい食べ物だとさらに良いですね。

 

もしも「より短期間で集中的に…!」と考えている場合には、ファスティングも有効です。食物の消化・代謝は、私たちのカラダにある体内酵素によっても行われますが、食事を控えるファスティングでは消化に使われる酵素が減り、その分の酵素は代謝に使われやすくなります。結果として、代謝が良くなり、痩せやすいカラダとなるのです。さらにDELIFAS!の食べるファスティングでは、代謝酵素をサポートする野菜由来の食物酵素もたっぷり摂れるため、より痩せやすいカラダづくりがかないます。


|食欲アップ:食欲がない時にはこれ!DELIFAS!おすすめメニュー3選

痩せにくい夏だからこそ、食事での代謝アップも重要です。以下では、食欲が落ちやすい夏でもさっぱりと食べられて、代謝アップに必要な栄養素も摂れるようなDELIFAS!おすすめレシピを紹介します。

 

\ビタミンB2・B6を含むアジを、マリネでさっぱりと!/

アジの野菜たっぷりマリネ

【材料(1人前)】

・アジ(刺身用)…80g

・パプリカ(みじん切り)…1/4個

・ミニトマト(1/4等分)…5個

・玉ねぎ(みじん切り)…1/8個

・ピーマン(みじん切り)…1/2個

・レモン汁…小さじ2

・しょうゆ…大さじ1/2

・黒こしょう…適量

 

【作り方】

① アジ以外の食材を混ぜ合わせる

② ①にアジを加えて和える

※オリーブオイルを入れても美味しくいただけます!辛いものが好きな方は、タバスコやハバネロソースを加えるのもおすすめです。

 

\糖質・タンパク質とビタミンを手軽に丼で/

具沢山!ネバネバ温玉丼

 

【材料(1人前)】

・納豆…1パック

・長芋…40g

・しらす…大さじ2

・おくら(茹で)…3本

・梅…1個

・温泉卵…1個

・みょうが…1/2個

・濃縮めんつゆ…小さじ1

・ご飯…1膳

 

【作り方】

① 茹でたオクラはとみょうがは小口切りにし、皮をむいた長芋はサイコロ上に切る

② ご飯を丼に盛りつけ、①とその他の食材を乗せて、めんつゆをかける

 

\ピリ辛な味わいが食欲をそそる/

野菜たっぷり!ヘルシー麺

 

【材料(1人前)】

・豆腐麺…1玉 

・きゅうり…1/3本

・ミニトマト…3個

・豆もやし…40g 

・豆苗…30g

・紅芯大根…20g

・パクチー…適量

・キムチ…大さじ2程度

★めんつゆ(3倍濃縮)…大さじ2

★ごま油…小さじ1

★ごま…適量

 

【作り方】

① ★の材料を混ぜ合わせ、タレをつくる

② きゅうりはピーラーで薄くスライスし、ミニトマトは1/2に切り、紅芯大根は薄切りにする

③ 豆もやし、豆苗は耐熱皿に入れて電子レンジ600wで1分〜1分30秒加熱し、粗熱が取れたら水気を切る

④ 豆腐麺を器に盛りつけ、②・③とパクチー、キムチをのせて、★のタレをかける

 

痩せにくい夏は食べ物&食べ方で対策を

基礎代謝量がダウンしやすい「夏」は、一年のなかでも痩せにくい季節です。そんな夏にダイエットをかなえるなら、カラダを動かして温めることやビタミンB群やミネラルをしっかり摂ること、しっかりと食べることを意識しましょう。DELIFAS!おすすめレシピも取り入れながら、ぜひ素敵な夏を過ごしてくださいね。


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